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汗は水です。

汗に脂肪が含まれる、つまり汗によって汗腺から脂肪が排出されるなどということはありえません。

したがって、「汗をかいて体脂肪を燃焼させましょう」などといった事実はありません。

ちなみに、この現代において、このキャッチコピーがあったとしたら、完全な詐欺です。

よく筋トレやその他運動中に何重にもウェアを着込んでいる人を見掛けますが、スポーツ選手が計量のために体水分を一時的に除去することが目的であるならば理にかなっています。

また、休眠中の汗腺を鍛えることが目的ならばそれも良いでしょう。

しかし、ダイエットのためにウェアを何重にも着込んで汗をかこうとするのはどうか？

もちろん体脂肪は燃焼しません。

体脂肪の燃焼に汗は役立ちません。

ダイエットと汗は関係ありません。

ダイエットは失敗に終わります。

ちなみにウェアを着込んで走り回って大量の汗をかいた後、

「せっかく汗をたくさんかいて体重が減ったんだから今日は水を飲むのを我慢しよう」

などということは絶対に行わないで下さい。

昔はそんな人が一定数いたような気がしますが…。

これは、ただ身体を壊すだけの行為です。

本日のテーマは、

「夏はやせ、冬は太る？」

冬は代謝が良いということについては、よく知られていることだと思います。

しかし、パーソナルトレーナーの中にもこのあたりの認識が正しくない人が意外と多いため、一応簡単にこれについて述べておきます。

冬は低い気温により、体温を奪われます。

人間は恒温動物であるため、体温を一定に保つためには熱を産生しなければなりません。

熱の産生に際し、エネルギーは消費されます。

逆に夏は発汗により熱を放散します。

熱の放散は、汗が蒸発する際の気化熱によるもので、エネルギーが消費されることはありません。

説明はこれで十分だと思います。

問題はここからです。

なぜ、夏の方が代謝が良いと勘違いされやすいのか？

次の2点が主なところでしょうか。

１.夏の方が汗をかきやすい。

２.夏はやせやすく、冬は太りやすい。

１は分かりやすいです。

全く自然ですよね。

２は不自然に感じます。

しかし、そのような傾向が表れる人が多いため、なおさら夏の方が代謝が良いと勘違いされやすいのでしょうか。

そして、この２は問題アリです！！

次回、問題でない１から説明します。